ラズパイオーディオをはじめよう

― ラズベリーパイでハイレゾオーディオ ―

Let's start Raspberry Pi Audio with volumio, runeAudio, moOde audio.







2020年2月24日更新

Raspberry Piを使うと数千円で自作のネットワークオーディオプレーヤーが作成できます。しかも、いわゆるハイレゾ音源だって再生できちゃうし、I2S接続というののメリットで市販のプレーヤーに負けない位いい音で再生できたりするのです。試してみたいですよね。

ラズパイオーディオってどうやったらできるの?!

→ 実は意外と簡単です。インストールとか設定ファイル編集とか一切なしで出来ます。買うものは3つ、そして4ヶ所差し込んだら出来上がりです。私が実際にやった方法を紹介します。とにかく音が出るところ迄この方法でやって、後から拡張や改良を楽しみましょう。ここまでやって後で無駄になるものも特にありません。

まず、この3つだけ購入する。

私が実際に作成した最小構成のRaspberry Pi オーディオが以下のものです。まずこれを真似してみて下さい。どれもみなリンク先からネットで購入できます。この3つが揃ったら、あとは組み立て1分で使用開始です。

①I-O DATA Raspberry Pi メインボード Bluetooth(R) Wi-Fi対応モデル Raspberry Pi 3 model B 安心の1年間ハードウェア保証(→Amazonで購入

②Punasi Raspberry Pi用のACアダプター PSE認証 電源 5V 3A 1.8m Raspberry Pi 3 2Model B/B+ Pi A/A+ Zero Micro USB(→Amazonで購入

③Volumio Audiophile Music Player for Raspberry Pi Version: 2.575インストール済microSD(→ メルカリで購入

3品が届いたら、早速組み立て。

この3つが揃ったら、早速組み立てましょう。組み立ては以下の4ステップで完了です。

①microSDカードをRaspberry Piボードのスロットに挿入します。(microSDの接点がRaspberry Piの基盤面側になる向きでそっと入れましょう)

②アンプと接続するHDMIケーブルを挿入します。HDMIがなければ、ステレオミニプラグでもOKです。(どちらか一方だけでOK)

③PCやNASなど自宅のネットワークに繋がるよう、Ethernetケーブル (10base-T)を差し込みます。

④ACアダプタをRaspberry PiボードのUSB micro B に差し込みます。

完成!

これで完成です。

早速、使ってみる!

とにかく、早く音を出してみましょう。 ④のACアダプタを家庭用100Vの電源コンセントに差し込みます。

2~3分ほど待って、Raspberry Piと同じネットワーク(LAN)上のPCのやスマホのブラウザから"https://volumio.local/"にアクセスしてみましょう。

下のような画面が表示されるはずです。ここで言語の選択をしてから「Next」...で初期設定をして行きます。

私はまず、e-onkyoで購入してNASにダウンロードして置いたハイレゾ音源(24bit, 192kHz, flac)を読み込んで再生してみました。次の画面が再生画面です。アルバムアートも自動で取り込んで表示してくれました。背景の画像は好みのものや自分の写真に変えることもできます。

いろいろ、いじってみる!

Raspberry Piには、Volumio2のような出来の良いオーディオプレーヤーソフトが何種類もあります。この先、別のものに乗り換えるのも楽しみの一つですが、どのプレーヤーも機能や使い方はかなり共通しています。ですので、このVolumio2の機能をササっと一通りいじってみてこの手のソフトがどのようなものかを知っておきましょう。Volumio2は満遍なく標準的な機能を網羅していて、この用途に向いていると思います。

ここからがお楽しみ、【その1】音質向上してみよう。

ラズパイAudioのいいところは、なんといっても【コスパ】です。少しの投資で音質をグーンと良くすることができるから、やって見たくなるし、やめられなくなるのです。ここからがお楽しみの始まりです。もう数千円をDACやDDCに投資して、最大の強みと言われているI2S接続の威力を試してみましょう。

(この記事は作成中です、DACやDDCを使った音質向上の記事を載せますので、そうぞお楽しみに!

でも、お楽しみの方向性は人それぞれです。もしDACとI2Sによる音質向上よりも他のオーディオプレーヤーを試してみたいと思う方はここは飛ばして【その2】に進んで下さいね。【その1】は後からやっても大丈夫です。プレーヤーソフトを変えることでも音質はかなり変わります。どちらが先かお好みでどうぞ。

ここからがお楽しみ、【その2】他のソフトを試してみよう。

Raspberry Piには、Volumio2の他にもオーディオプレーヤーソフトが何種類かあります。RuneAudio、MoOde、lightMPD 、Archphile が有名なところです。この中で私は、Volumio2、RuneAudio、MoOdeの3種を試しましたが、ソフトの違いで音質というか音の個性がずいぶんと違うことに驚きます。入手方法も書いておきますので、試してみましょう。そして、自分のお気に入りのプレーヤーを見つけて下さい。また、何種類か持っていてmicroSDを差し替えて使い分けるのも楽しいですね。

⓶のVolumio2インストール済のSDメモリを他のもの、

③ Raspberry Pi 3用RuneAudioインストール済microSD(→ メルカリで購入

④ moOde audio Playerインストール済microSDメモリ(→ メルカリで購入

に差し替えるだけで試してみることができますので、とっても簡単です。それぞれの入手方法と起動した画面のサンプルを載せておきますので、参考にしてください。

Raspberry Pi 3用の人気のプレーヤーソフトRuneAudio。バージョンアップがあまり頻繁に行われていないのが少々残念な点ですが、CD音質(44.1kHz,16bit)データの再生音には独特の艶のようなものがあってお勧めできます。

LAN接続して起動した後にPCやスマホから以下のURLで接続してみましょう。

https://runeaudio.local/

Raspberry Pi用の人気のプレーヤーソフトmoOde audio Player。フォントなど画面表示も落ち着いた良い外観で好感が持てます。そして、なんと言っても、音質的に非常にしっかり作っている点がお勧めできます。

LAN接続して起動した後にPCやスマホから以下のURLで接続してみましょう。

https://moode.local/

そしていよいよ、【その3】ラズパイ以外を試してみる。

【その1】でI2S接続のDACの威力に納得すると、今度はもっといいDACにできないものかと思いますよね。Raspberry Piには沢山の対応DACボードが出ていますが、必ずしも評判のよいDACチップのボードがすべて揃っているというわけでもありません。私がどうしても試してみたいと思った旭化成エレクトロニクスの 32-bit Premium DAC AK4495EQは、残念ながらRaspberry Pi用のDACボードが見当たりません。しかし、良く調べてみると、Raspberry PiではなくBeaglebone用にDACボード(B3D-A4495S)というものがありました。

さて、これを機に私は、Beagleboneをトライしてみようと 考えています。うまく行ったらまた皆さんに「最も簡単な」Beagleboneオーディオの始め方を紹介しますので、お楽しみに。